2010年4月アーカイブ
「クリーニングだけで歯医者さんに行ってもいいんですか?」
「こんなこと(クリーニング)で(歯医者に)来ちゃいけないと思ってました」
患者さんのこのような声を聞いたことはございませんか。
多くの人にとって、歯科医院は"治療に来るところ"であるとしたら残念なことです。
歯や口腔に異常を感じている人・・・62.7%
現在歯科にて治療中・・・11.0%
現在未治療 または 治療未経験・・・73.8%
(日本歯科医師会 2009年 「歯科医療に関する一般生活者意識調査」)
というデータがあります。
歯医者未経験の皆さまに、歯科医院に継続的に足を運んでいただくための働きかけの余地はありそうです。
先日、日経ビジネス(2010.4.5)にライオンの新商品「プラチアス クリーミーアップペースト」という歯磨き剤が、110g入り1280円という通常の歯磨き剤よりも5倍近く高いものが売れ行き好調、という記事が掲載されていました。
「スキンケアと同じような感覚で、美容のために歯を磨く人が増えてきた」と商品開発者がコメントをしています。
今のところ「美容が歯に注目した」といった捉え方が一般的かもしれませんが、女性が歯の美しさの価値を認識することで、「歯」への関心の高まりにつながるかもしれません。
私たちが提唱する「歯の健康」レベルでみると、まだまだ関心のレベルは低いかもしれませんが、子供を産み育て、世の中のトレンドを動かすパワーを持った女性の興味の動向には注目です。
「美容への関心を」「歯への関心」へ、さらに「お口の健康への関心」へと、患者さんの「関心」を育てていくことで、新たな患者層の歯科医院との継続的なかかわりも生まれると考えます。
患者様とのコミュニケーションを通じて、このような啓蒙活動を行うデンタルスタッフの果たす役割もさらに大きくなります。ますます「患者様と深くつながるための」コミュニケーション力を磨いてまいりましょう!