役に立つ"コミュニケーションの技術"

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先日、院長先生とこんな会話をしました。
先生「"接遇"っていう言葉、ちょっと違うんだよね。」
私「そうなんですよ。私もちょっと違う、この言葉じゃないなと感じているんです。」

歯科医療におけるコミュニケーションの繊細さを身にしみて感じている皆さまは、同じようにおっしゃるかもしれません。

例えば、素敵にキャリアを重ねていらっしゃる衛生士のNさんは、いつも「このほうが患者さんは安心するでしょう」と現場で後輩を指導しています。「その時の患者様から受け取った感覚を大切にして、自分が出来ることの引き出しを増やしてほしい」と。
「出来ることの引き出し」の中身は、医療技術はもちろん必須だと思いますが、コミュニケーションの技術も役に立ちます。

ちょっとした、言葉の使い方や、身体表現で相手が心地よくなり動きやすくなることがあるからです。

とはいえ、お仕着せのhow-toマニュアルが通用しないのはご存じのとおり。

例えば「はい。かしこまりました」という受け答えは、とても礼儀正しくて良いのですが、
時と場合と相手によっては、ゆっくり笑顔で「はい」と一言心をこめて言った方がよい場合もあります。

私は、「マニュアルをください」と言われると、「それはみんなで作りましょう!」とご提案します。作っていく過程で、医院のスタイルにふさわしい、自分たちに必要なコミュニケーションの技術を身につけていくことが出来ます。

マニュアルは出来上がったときから、その更新が始まります。毎日当たり前にやっていることでも・・・例えば患者様にエプロンをかけるなど・・・新しいやり方を工夫して試してみて、「この方が患者さんにとって心地よい」とか「お子様にはこうしたほうがいい」ことが新しく発見されたら、それを新しいマニュアルのスタンダードにするのです。

みんなと一緒にずっと学び続けられるのが、そして少しづつでも前に進んでいけるのが嬉しいことです。

こうして自分たちらしさに磨きをかけ、気が付いたら、それが医院のブランドです。

かがみ洋子

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