スタッフの前向きな気持ちが患者さんに伝わると・・・

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曾有の大惨事とそれに伴う様々な出来事に真摯に向き合い続けてきた数か月を経て、いつの間にか診療室を包む空気も以前より重くなっているかもしれません。

 

最近では、患者さんがリラックスして安心出来るように、設備や空間演出の工夫をされている医院様も多いと思います。

 

それでもやっぱり、一番安心するのはリアルな人間同士の関わり。今回の震災で、人と人との繋がりの深さや大切さに気付いた人も多いと聞きます。

 

患者さんは、疾患を抱え、治療に対する緊張感を持って来院します。迎える歯科医院の雰囲気が暗くては、患者さんの気持ちはますます沈んでしまいます。そのような状態では、たとえば治療後のメンテナンスに積極的に通うことや、予防などの前向きな行動には繋がりにくくなります。

 

 

予防や審美など、プラスアルファの治療価値を提供するこれからの歯科医院には、粛々と治療が行われる澄んだ静寂と、患者さんが自分の治療の未来に希望が持てるような明るさの両方が必要だと考えます。

患者さんと最前線で接するスタッフの表情が明るく、発する言葉がポシティブであれば、患者さんは医院の雰囲気の良さや、明るさを感じます。

 

そこで今回は、スタッフの気持ちを前向きにするまほうのキーワード「いいね!」のご提案です。

 

近頃話題のソーシャルネットワーク「Facebook」の、ネット上で繋がる仕掛けのひとつに、他の人の記事に気軽に賛同できる「いいね!」ボタンがあります。

 

現実の仕事場でも「いいね!」は、「悪くない」「出来ている」あるいは「ちょっといい感じ」くらいでも使えるところが気楽です。院長先生に「いいね!」と言ってもらえると、スタッフは、自分が認められたような嬉しさを感じ、頑張ろう、もっと良くしよういう気持ちになります。

このようなスタッフの前向きな気持ちは、患者さんにも良い印象として伝わります。

 

「いいね!」は他にもこのような言葉で表現することができます。

 ・「○○で助かった」

 ・「○○でよかった」

 ・「ありがとう」

 

「いいね!」と反応する心のしなやかさは、歯科医療に携わる私たちの患者さんとの関わり方に楽しさをプラスし、関係性を発展させてくれます。

 

『新聞クイント 6月号』の連載コラム「Lessons For Keeping Your Smile」では、スタッフの皆さんのメンタルケアのためにも「いいね!」をお勧めしています。

 

MBD かがみ洋子


クイント新聞6月号


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