どんなところで働きたいの?
今、歯科医院では歯科衛生士の求人が難しくなっています。そこには色々な原因要素があるのですが、口腔ケアのプロとして活躍する歯科衛生士さんの仕事ぶりに、日々尊敬の念を抱いている私としては、資格を持っていても仕事に就いていない人もいるという現状を残念に思います。
先日、歯科医院で求人広告を出すことになり、スタッフに「この歯科医院の魅力、アピールポイントは何だろう?」と質問したところ、いくつかのコメントの中に「接遇マナー研修を受けさせてもらえること」という答えがありました。理由を聞くと、「私たちは技術については学校で教わったり、国家試験のために勉強したりしているけれど、実際に働いてみると困ることだらけだったから」「ちゃんとしたマナーとか教えてもらえたことは良かった」とのこと。
誰もが、自分が持っている技術や知識でほかの人に喜んでもらえることは嬉しいこと。
研修は、ひとり一人がそのデリバリー方法を見つける機会なのだと私も改めて気づかされました。
研修の最後に「そうか!そうやればいいんだ!!って思うことがたくさんあって、すごく新鮮でした」と目を輝かせて話してくれた新人スタッフもいました。
医院通信やスタッフブログに掲載されている研修の様子も、自分たちが学びを楽しんでいるという雰囲気が伝わってきます。
研修は面白い!
最初は受け身の研修でも、やってみると楽しくなるということもよくあります。
例えば今までおざなりにしていた「こんにちは」の一言を、深い意味を持って、声のトーンや表情、姿勢などを意識して、最高のパフォーマンスで発信してみる。それだけでも相手の変化に十分手ごたえを感じられます。なんてエレガントなカウンターパンチでしょう。
自分から発信して、表現のキャッチボールをすることは、幼いころの"ごっこ遊び"のように、やってみると案外面白いのです。
さらに、「今、この時の出会いに感謝をして」患者さんに心を込めた自己紹介をするなど。
振り返ってみると、組織の成長の歩みのはじまりは、そんな小さな試みからでした。
最初の一歩をみんなでお互いに協力し合って踏み出せるように、力強く後押しするのが、私たち講師の役目です。
あきらめが希望に変わる
潜在的に共感性の高い女性のしなやかな感性は、自ら開花すると、患者さんを放っておけないようです。
「その場限り」というわけにはいかず、「どうしてあげたらいいか」と自然に患者さんのことを親身になって考えだします。
医療情報を分かりやすく伝えるためのリーフレットを作ったり、患者さんの心境に寄り添って連携プレーを考え出したり、子供が喜ぶイベントを企画したり。
スタッフからのイベントの提案に「やってみたら」とひとこと言った院長先生は、イベント当日はスタッフに言われるままに「歯医者さん役」を担っていたようです。
こんな魅力的な職場であったならば、自分の能力を活かして働きたいと思える人はたくさんいるのではないでしょうか。
学生の職業人としての幸せを心から願っている専門学校の先生とお話をすると、
職場環境と学生の就業意欲とは無関係ではないと感じられます。
これからは、魅力的な職場と働く人をつなぐ役割も担っていきたいと考えています。
歯科の明るい未来のためにも!働く人の幸せ度の高い職場をご一緒に作ってまいりましょう。
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